ただ、その原因は正確に分かっていません。
今年の呼吸器病の専門誌に、興味深い研究結果が報告されています。
実験動物のネズミにインフルエンザウイルスを感染させると、呼吸機能は低下して病状が悪化しますが、
そこに睡眠を誘導する作用を持つ「メラトニン」というホルモンを注射すると、
体の免疫の暴走が抑えられ、病状の回復につながることが確認されたのです。
メラトニンは眠りのリズムを正常に保つホルモンですが、それ以外に炎症を抑えるような働きも持っているのです。
よく眠っていることは、それだけで感染症の回復を促す効果があるのかもしれません。